今の食事療法は間違い！？IBDを緩解に導く最新研究による食事療法

2019年5月12日2019年7月20日

自分自身がIBD※を患っておりまして、長年お医者様にお世話になっています。が、正直なところ、お医者様は本当に最新の研究を見ているのか気になるときがあります笑

※ Inflammatory Bowel Disease
炎症性腸疾患。下痢、下血などを引き起こす。一般的には潰瘍性大腸炎（UC）とクローン病（CD）。

なので、最新の研究を見て、どうすれば本当にIBDが良くなるかを自分で調べたりしています。

その中で今回気になった研究を見つけたので、ご紹介させていただこうと思います。内容は食事療法です。

ではスタートです。

1. ご紹介する研究
2. 研究結果-食事
3. 研究結果-サプリメント
- 3.1. 超オススメ！！！
- 3.2. オススメ！！！
4. まとめ

ご紹介する研究

・論文タイトル（意訳）

　An Examination of Diet for the Maintenance of Remission in Inflammatory Bowel Disease（IBDにおける緩解期を継続するための食事の考察）

・論文リンク

　https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5372922/

・公開日

　2017年4月10日

・何を目的とした論文か（個人的な要約）

専門家にとっても効果が実証された食事療法を提供するのは難しい。したがって、良い設計がされた実験を行なっている研究をまとめ、食事療法に生かすことを目的としている

　つまり、いろんな研究を参照してまとめた研究ということです。

　以降では、統計的に信憑性が高いと示されている結果を記載します。「超オススメ！！！」「オススメ！！！」はよく食事に取り入れたほうが良いもの、「超ダメ！！！」「ダメ！！！」はできる限り避けたほうが良いものです。

研究結果-食事

超オススメ！！！

　食物繊維

　野菜やフルーツから取れる食物繊維。64人の潰瘍性大腸炎の患者に対する実験の結果、食物繊維の摂取量が少ない人は1.55倍の再燃リスクがあったようです。

　食事療法のガイドラインは「低残渣」というのがあって、食物繊維を避ける方が多いかと思うのでこれは意外ですね。自分で作るスムージーとかが最強かも。

※ 2019/06/09追記食物繊維の関連記事をアップしました

オススメ！！！

　乳製品（アレルギーがなければ）

　牛乳、ヨーグルト、チーズなどなど。。。ヨーロッパ人に対する調査の結果、日常的に乳製品を摂取している人は摂取していない人に比べて0.30倍再燃率が低かったとのこと。これは意外ですね。

超ダメ！！！

オメガ6系脂肪酸

　もうこの脂肪酸は定番ですかね…サラダ油・ごま油などの食用油やスナック菓子などなどに含まれています。ここで注目していただきたいのはオメガ6系以外の脂肪酸がダメと言われていないこと。油すべてが完全にダメと思いやすいところかと思います。

　また、炎症を抑えるオメガ3系脂肪酸が食事療法のガイドラインとしてありますけど、この研究ではオススメされてませんでした。

　個人的にはオメガ6系が低めの油としてはオリーブオイルがオススメです。↓みたいなバージンが特に良いかと思います。