胃腸の弱い人が消化能力を高めて体調不良から抜け出す方法
今回ご紹介するのは、個人的に行っている体調悪化を防ぐ方法の1つです。
あくまで個人的見解なので、ご了承ください。
私はIBD(炎症性腸疾患)になってから10年以上経過しています。
IBDの方は体調が悪い時(再燃時)には栄養剤のみ飲むのが基本かと思いますが、食べれないのは精神的に嫌だ!という時があります。不良患者…
そこでどうすれば、栄養剤だけにせずに「食事を楽しめるようになるか」を考えた結果、「消化能力を高める」ことだと思いました。その方法をご紹介します。
ただし、よく煮る、細かく切る等の「料理を工夫する方法」はご紹介しません。
なぜなら、「食事を楽しむ」ことができない可能性があり、料理自体がストレスになるからです。
ではスタートです。
悪循環のループ
消化能力が落ちると…悪循環ループが起きている可能性が高いと思います。
消化能力が落ちる→栄養吸収できない→体調が悪くなる→
消化能力が落ちる→栄養吸収できない→体調が悪くなる→(繰り返し)
↓のようなイメージです。
まず止めるべきは「消化能力が落ちる」だった(某バスケ漫画風笑)。
この悪循環ループを抜ければ、体調不良を抜け出しやすくなるかと思います。
したがって、「消化能力を高める」方法をご紹介します。
方法1:消化酵素を摂取する
まず消化酵素とは?
「酵素」は体内の化学反応を進めるもの。
そのうち、「消化酵素」は消化を促進する酵素のことです。
「消化酵素」は基本3種類です。
消化するもの | 臓器の例 | 酵素の例 |
炭水化物 | 膵臓、小腸 | アミラーゼ、マルターゼ |
タンパク質 | 胃、膵臓、小腸 | ペプシン、トリプシン、ペプチターゼ |
脂肪 | 膵臓 | リパーゼ |
基本は3種類なので、これらの種類の消化酵素を摂取していれば、ほとんどのものを消化しやすくなるということです。
なぜ消化酵素なの?胃腸薬じゃだめなの?
消化が悪くなっている時、よく「胃腸薬」を使う方もいらっしゃるかと思いますが、消化するための「胃酸」を抑えるものが多いかと思います。
「胃腸薬」は消化を悪くして(胃酸を抑えて)、胃酸によって気分が悪くなるのを防ぐものが多いようです。
したがって、消化できず、十分に栄養吸収できない状態に陥る可能性が高いため、消化酵素をオススメします。
消化酵素を摂取するって?
実は消化酵素はサプリメントとして手に入ります。
各消化酵素は相互に消化を補い合うようにできているため、↓のような複数の消化酵素を含むサプリメントをオススメします。
方法2:よく噛んで食べる
意外に忘れがちかもしれないのがよく噛むこと。
よく言われるのは30回。ですが、IBD患者はもっと噛んだほうが良いかも…
噛むことにより、唾液量が多くなり、以下メリットがあります。
・消化酵素のアミラーゼが増加→消化が良くなる
・抗菌作用→無駄な菌を体内に取り込まなくて済む
・歯の再石灰化→虫歯にならず、将来的にもちゃんと噛める
方法3:魚貝を食べる
消化酵素で十分じゃないの?
実は消化酵素以外にも消化を助ける臓器があります。
それは肝臓です。
肝臓は胆汁を生産し、胆汁が脂肪の分解を助けています。
脂肪を分解する際、まずはじめに胆汁によって脂肪を乳化して消化しやすい形にしてから、膵臓の消化酵素(リパーゼ)により、分解します。
その他にも肝臓はアルコール分解なども担うので、いかに肝臓が重要かわかっていただけるかと思います。
なぜ魚貝か?
魚貝類のオメガ3は脂肪肝[*1]への効き目は証明されているので、
肝臓を元気にするものとしては良いと思われます。
お腹が弱い人も食べられるので、魚貝をおすすめします。
※ コーヒーも肝臓への健康効果は高いと思われますが、お腹が弱い人にはきついので除外
*1 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28161092
まとめ
料理の工夫以外での消化を良くする方法をご紹介しました。
個人的にどうすれば良いか考えてみた方法ですが、お役に立てればなと思います。