プロテイン好きに朗報となるか!?長期研究(フラミンガム心臓研究)で明らかとなったタンパク質摂取の抗炎症効果と抗酸化効果(2019年)
私は筋トレをするので、普段からプロテインを飲んでいます。
プロテインのタンパク質って筋肉作る以外に効果あるのか、
タンパク質が炎症とか起こすのかが気になっていました。
で、すごい気になるタンパク質摂取の長期研究があったので、ご紹介です。
ご紹介する研究
・論文タイトル(意訳)
Dietary Protein and Changes in Biomarkers of Inflammation and Oxidative Stress in the Framingham Heart Study Offspring Cohort(フラミンガム心臓研究におけるタンパク質の摂取による炎症および酸化ストレスのバイオマーカーの変化)
・論文リンク
https://academic.oup.com/cdn/article/3/5/nzz019/5421623
・公開日
2019年3月29日
研究内容(実験内容)
このフラミンガム心臓研究と呼ばれる研究はものすごい有名な研究で、
町まるごとで長期間の追跡を行った研究です。
2061人もの参加者に対して、1998年〜2008年の10年以上に渡った実験で、
以下を記録しました。
・食べ物によるたんぱく質の摂取量(エネルギー量調整済)
・炎症や酸化のバイオマーカー
分析では以下の要素も考慮に入れて、分析されています。
・年齢、性別、喫煙、運動量
・抗炎症薬、BMI、病気(心臓血管病、高血圧、糖尿病、脂質異常症、アルコール摂取量)
・GI値、飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸の比
研究結果
だいたいの内容は以下のような感じ
・たんぱく質の総摂取量は炎症性サイトカインの減少は確認できたが、統計的な有効性は証明できなかった
・植物性たんぱく質においては特にMCP-1(サイトカインの一種)の減少が確認できた(動物性たんぱく質では見られない)
・動物性と植物性のたんぱく質のどちらでも抗酸化作用(LPL-A2など)は確認できなかった
ざっとまとめると、たんぱく質の摂取は↓の感じです。
・抗炎症作用はある(ただし、統計的な確認できなかった)
・抗炎症作用は特に植物性たんぱく質で見られる
・抗酸化作用はない
まとめ
ん〜なんとも切れ味の悪い感じですが、個人的に重要なのは
タンパク質摂取は抗炎症作用の可能性があるが、炎症や酸化を起こす可能性は低い
ことでした。
というわけで、プロテインの摂取は継続です!